hoinori

0で割ることは0を掛けることであることを述べています。

quizknock.com 様の 0除算不可能の説明(掛け算戦法)への反論

quizknock.com 様の 0除算不可能の説明の考察をしています。今回は最終回の「掛け算戦法」の考察です。

quizknock.com

(引用開始)「0×?=1となるとき、?に入る数はいくつですか。」

そんな数はない。掛け算として考えると「0を何倍したら1になりますか。」と聞かれているわけだ。 どう頑張っても「不可能」である。頑張る必要すらない。

この3パターンによって、「1÷0=?」は「不能」であるとわかった。 「0で割ることは出来ない」ということである。(引用終わり)

少々わかりにくい部分がありますが,上記の論拠は逆数の概念です。しかし,我々は現代数学の逆数の概念には欠陥があり,修正されるべきと主張してきました。

hoinori.hatenablog.com

$\psi(a)=1/a$ ($a\ne0$), $\psi(0)=0$ という自然な写像から,$0$ の逆数は $0$ 自身と定義すべきなのですが,この欠陥のある逆数定義のため,0が逆数をもてないことになっています。quizknock.com 様の説明はその欠陥の部分をそのまま使用しています。これはこのサイトばかりではなく,0除算不可能説を解く多くの論説の根拠になっています。

「0×?=1となるとき、?に入る数はいくつですか。」は「0=1/?となるとき、?に入る数はいくつですか。」とすれば,0しかありません。勿論,1/0=0を前提としますが。

0除算に関しては,その否定に熱心になる方が圧倒的に多数で,我々のように0除算の有用性を考えるという人は小数派です。新しい概念に対しては,先ずはその有用性から考えるのが正しい考え方の道筋と思いますが,0除算に関しては,それをスキップして否定に走るというちょっとヒステリックな面があるようで残念です。我々は現代文明がリセットされずに生き延びて0除算が当たり前のものになることを祈っています。