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0で割ることは0を掛けることであることを述べています。

quizknock.com 様の 0除算不可能の説明(引き算戦法)への反論

quizknock.com 様の 0除算不可能の説明を考察しています。今回は引き算戦法です。

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(引用開始) 「1から何回0を引いたら、その数から0が引けなくなりますか。」

1-0は、誰にでもわかるだろうが、1である。 よって、これを引き算的に考えると「無限に引ける」こととなる。 引いても引いても1は全然減らないのだ。

しかし、これは、引き算としてもきちんと考えなければならない。 「10から何回5を引いたら、その数から5が引けなくなりますか。」というのは、言い換えると「5を何回足したら10になりますか。」である。 5を2回足せば、5+5=10である。

つまり、「1から何回0を引いたら、その数から0が引けなくなりますか。」の場合は、「0を何回足したら1になりますか。」である。 何回足しても1にはならない。つまり、「不可能」である。(引用終わり)

以前に上限の無い場合を数に割り当てる際には0を使うことを述べました。1を3回加えて0となる体の標数は3でした。5回加えて0となる体の標数は5でした。しかし,実数体複素数体では何回加えても0にならず,標数は0でした。つまり,「何回やってもそうならない場合は0を割り当てる」という考え方が数学にあります。

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この考えでいけば,上記の引き算戦法では「不可能」とせずに0とすべきでした。実は,注意深く見て行くと,不可能な場合を0で表す例もあります。

標数0の体を考えながら,1/0=0を見落としたのは,人類の歴史に残る一大見落とし事件になりそうな予感がします。もっとも,最近の世界の流れを見ていますと,現文明をリセットして石器時代から再スタートするような雰囲気もありますね。できれば,リセットなしにまともな世界に移行して欲しいものです。