hoinori

0で割ることは0を掛けることであることを述べています。

積が一定の法則(その5)

初めてこのブログにお越しいただいた方へ。このブログでは「0で任意の数を割ると結果は0」を仮定すると,どのようなことが言えるようになるのかを検証しています。始めの記事を数編ご覧いただきますと,0除算 $1/0=0$がよりよく理解いただけます。

今回は次の等式を考えます。 $$ \tan\theta\cot\theta=1\tag{1} $$ ここで,$\theta=0$ の場合には,$\tan 0=0$, $\cot 0=1/\tan 0=1/0=0$ となります。つまり,2数の積が一定な現象では,一方の数が0になれば,他方の数も0になるという積が一定の法則が成り立ちます。積が一定の法則については,以下をご参照下さい。

hoinori.hatenablog.com

しかし,[1]はこの場合には成り立ちません。そこで,[1]は次のように表現すべきです。 $$ \tan\theta=\frac{1}{\cot\theta} $$ これなら,$\theta=0$ の場合にも $0=1/0$ となり,成り立ちます。