体$F$上の次の全単射を考えます。
$\phi(0)=0$ で, $a\ne0$ なら $\phi(a)=a^{-1}$
この $\phi$ を用いて,$F$ 上の2項演算 $\div$ を次のように定義します。 $$ a\div b=a\cdot \phi (b).$$ これで,$F$ に非可換な2項演算 $\div$ が定義できます。
$b\ne0$ なら,$a\div b=a\cdot b^{-1}$ で,$a\div 0=a\cdot 0=0$ となるわけです。
しかしながら,現代数学では
$a\div 0=0$ は考えないことにしよう
となっているわけです。